アイアム安倍!?

平成27年7月16日、自公両党は安倍政権が提出した集団的自衛権の行使容認と関係するいわゆる安倍法案の可決を衆議院平和安全法制維持特別委員会で行いました。

その3日後、恩師である慶応の名誉教授が年1回三田の居酒屋で主宰する「倫理の会」に出席したところ、どちらかというと「左」の方から私が元自衛官であるという理由だけで「あれをどう思うんだ!あんなのクーデター以外の何ものでもないだろ!」という悲鳴にも似た抗議を受けました。世間一般の大きな誤解を代表して解きますが、自衛官は基本的にノンポリです。入隊時の宣誓にも「政治的活動に関与せず」の文言があり、何度も復唱させられたところであります。

ただ、自衛隊自体が違憲と考えている人達からすれば、自衛官は歩く「右」のようなものです。そんな彼らに国防はどうするのか尋ねると、それは市民が団結して行うとのことです。果たして市民が団結できるのでしょうか?驚くことに出来る!と答えるのですが、そんな彼らに私は元自衛官として言うことがあります。「自衛隊にはセクトはないし、内ゲバをすることもない。」

ところで、旧司法試験の択一式試験でよく出された問題で「日本国憲法制定の法的根拠は何か?」というものがあります。通説は市民の皮膚感覚とは裏腹に8月革命説という、1945年8月14日のポツダム宣言時に革命が起こったという説であります。他方で、一番論理的整合性がある説を一つ選びなさいとなると受験生的には無効力説を選択しなければならないことになっています。その理由がどういわれているかというと、大日本帝国憲法の改正手続きを踏んでおらず日本国憲法の制定には論理的整合性を認めることが出来ないため無効とのことなのです。この無効説、議論をすれば判るのですがかなり強いです。なぜなら、議論とは合理的な人が論理的に行うという前提があるため、論理性が高い説が勝ちやすいからです。

今回の安倍法案の通過はクーデターであり実質的な9条改憲であると報道されていますが、憲法というものが革命やクーデターによって制定されてきた長い歴史を踏まえると廻りまわってそれもそうかなという感慨です。比喩的に表現すれば、静かなる革命が起ころうとしているのかもしれません。


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